バウムクッヘン物語
2009年 09月 12日
夏休みの最後の締めに、ドイツ中部のヴェルニゲローデという街に行った。
プラハから北西に400KM、ラプツイヒから100KM、ブラウンシュバイクから50KMくらいのところにある。
なんでも今年の吉方角である北西にいっておかなければならないらしい。
中世からの木造建築が残っているので有名だそうだ。
それは後でとってつけた理由。
街の話はまたの機会にするとして、この街の広場でバウムクッヘンを買った。
すでに一口サイズにカットされているもの。
ヨーロッパに来る前まで本場のバウムクッヘンがどんなに美味しいものかと思っていたが、ドレスデンの有名店で食べたら、これがパサパサしてたいして美味しくない。なんでもドイツではマイスター制度があり、製法が厳密に守られなければならない。そのため日本では普通に使われているベーキングパウダーが使えないので、日本のモノのようにしっとりしたものが作れないそうだ。
そういう先入観があったので、たいして期待しないで食べた。
ところがこれがなかなか美味しいものだった。
ちょっとしたオヤツとして買ったので、あっという間に食べ終わったが、翌日も食べたいと思って広場を覗いたが、広場の出店は隔日出店らしく、昨日見たたくさんの店は一つもない。もちろんバウムクッヘンの屋台もない。
あきらめきれないので、どこかで見たお店のカンバンを見つけ出し、住所を調べ、そのバウムクッヘン屋に向かうことにした。
R4, Elmarit-R 28mm, Agfa Precisa
街の中心から5~6kmはなれた郊外に見つけた。
外見がこんなだから、あまり期待せずに中に入ると、ちょうど街の新聞の取材中。
あまり騒がせずに帰ろうと思ったら店のオヤジが声を掛けてきた。
日本人は珍しいので、メディア用に一緒に写真に写って欲しいとのことだ。
店の奥にガラス張りの厨房とバウムクッヘンに関する展示物が置いてあり、丁寧に説明してくれた。
ただ全部ドイツ語なので意味はわからない。
ユーハイムと提携しているらしく、日本に行った写真も展示してある。
ユーハイムは社内に3名のマイスターがおり、定期的に職人をドイツに留学させている。その交流先の一つなんだろう。
先日、日経にユーハイムの記事が掲載されていた。
ワタシはてっきり日本の会社で、大量生産の普通の洋菓子屋と思っていたら、創業者はカール・ユーハイムというドイツ人が、しかも中国の青島に設立したのが始めだという。
そのご第1次大戦でのドイツの敗戦で捕虜として日本に移され、収容所でバウムクッヘンを作ったのが日本でのバウムクッヘンの始まりだそうだ。
その後のユーハイムの物語は涙無しでは聞けない波乱に飛んだものだった。
そんな話を読んだ直後だったから余計にバウムクッヘンとの出会いに縁を感じた。
プラハに戻っても、それを楽しんだのは言わずもがな。
R4, Elmarit-R 28mm, Agfa Precisa
是非再訪したいと思い、オヤジに名刺かパンフレットをくれといったら、小冊子と絵葉書をくれた。
プラハから北西に400KM、ラプツイヒから100KM、ブラウンシュバイクから50KMくらいのところにある。
なんでも今年の吉方角である北西にいっておかなければならないらしい。
中世からの木造建築が残っているので有名だそうだ。
それは後でとってつけた理由。
街の話はまたの機会にするとして、この街の広場でバウムクッヘンを買った。
すでに一口サイズにカットされているもの。
ヨーロッパに来る前まで本場のバウムクッヘンがどんなに美味しいものかと思っていたが、ドレスデンの有名店で食べたら、これがパサパサしてたいして美味しくない。なんでもドイツではマイスター制度があり、製法が厳密に守られなければならない。そのため日本では普通に使われているベーキングパウダーが使えないので、日本のモノのようにしっとりしたものが作れないそうだ。
そういう先入観があったので、たいして期待しないで食べた。
ところがこれがなかなか美味しいものだった。
ちょっとしたオヤツとして買ったので、あっという間に食べ終わったが、翌日も食べたいと思って広場を覗いたが、広場の出店は隔日出店らしく、昨日見たたくさんの店は一つもない。もちろんバウムクッヘンの屋台もない。
あきらめきれないので、どこかで見たお店のカンバンを見つけ出し、住所を調べ、そのバウムクッヘン屋に向かうことにした。
R4, Elmarit-R 28mm, Agfa Precisa
街の中心から5~6kmはなれた郊外に見つけた。
外見がこんなだから、あまり期待せずに中に入ると、ちょうど街の新聞の取材中。
あまり騒がせずに帰ろうと思ったら店のオヤジが声を掛けてきた。
日本人は珍しいので、メディア用に一緒に写真に写って欲しいとのことだ。
店の奥にガラス張りの厨房とバウムクッヘンに関する展示物が置いてあり、丁寧に説明してくれた。
ただ全部ドイツ語なので意味はわからない。
ユーハイムと提携しているらしく、日本に行った写真も展示してある。
ユーハイムは社内に3名のマイスターがおり、定期的に職人をドイツに留学させている。その交流先の一つなんだろう。
先日、日経にユーハイムの記事が掲載されていた。
ワタシはてっきり日本の会社で、大量生産の普通の洋菓子屋と思っていたら、創業者はカール・ユーハイムというドイツ人が、しかも中国の青島に設立したのが始めだという。
そのご第1次大戦でのドイツの敗戦で捕虜として日本に移され、収容所でバウムクッヘンを作ったのが日本でのバウムクッヘンの始まりだそうだ。
その後のユーハイムの物語は涙無しでは聞けない波乱に飛んだものだった。
そんな話を読んだ直後だったから余計にバウムクッヘンとの出会いに縁を感じた。
プラハに戻っても、それを楽しんだのは言わずもがな。
R4, Elmarit-R 28mm, Agfa Precisa
是非再訪したいと思い、オヤジに名刺かパンフレットをくれといったら、小冊子と絵葉書をくれた。
by shangkato2
| 2009-09-12 03:33
| Leica R
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