フレクサレット物語 (フレクサレット前史)


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昨日Flexaret 5を買った。
これで2,3,5,6,7の5種類となった。

4型はたびたび見かけるからいずれ手に入れることができるだろう。
Standardは意外に見ることがないが、ただ見ていないだけかもしれない。

それ以前のモデルとなると、これまでほとんど見かけたことがない。
一度5型のグリーンモデルというのを見たが、小遣い日まで待っていたら買われてしまった。
こういうものは躊躇してはならないようだ。

やはりフレクサレットに魅せられ、その産地に住むものとして一度その軌跡をまとめてみなければならない。

その源流にさかのぼって探ってみたいと思う。


「フレクサレット前史」

フレクサレットがMEOPTA社産というのは、このカメラに興味があるものは良く知られていることだが、その前進のOptikotechna社を知る者となると少なくなるだろう。それでもそこまでは知っていても、さらにその前のJan Bradacまで、その源流がさかのぼることはあまり知られることではないだろう。

Jan Bradecという会社は1936年にプラハに作られた会社で、2眼レフカメラのみを生産していた。
 
1936年  Kamarad Ⅰ

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1937年  Kamarad MⅡ

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1938年  Autoflex

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        Flexette

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以上4機種を生産したが、どうやら倒産したようで、Autoflex,Flexetteの2機種の生産はOptikotechna社に引き継がれることになった。

Optikotechna社はMEOPTAが戦後人民公社化してチェコスロバキア内の光学機器メーカーを集約して成立する際の中核になった会社で1933年に設立されている。

1938年にAutoflex、FlexetteをJan Bradecから引き継ぐと、その翌年の39年に自社の名前を冠したOptiflexを発売する。

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同年にFlexaret初代が発売されるが、Flexaret初代はどちらかというと以前のFlexetteのデザインを引き継ぐ最後の機種となった。

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FlexaretⅡ以後は、むしろOptiflexのデザインを引き継いで発展していく。
Jan Bradecの基本構造は引き継ぎつつも、物まねではない独自性のあるデザインを自社で展開していきたかったのは、いかにもチェコらしい。

単にフレクサレットの原型をさかのぼるだけでも、ここまで多様な機種がラインナップされている。
その写りも含めて単純にRolleiflexの亜種と考えてはいけない。


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Commented by wszystko_exakta at 2010-10-17 20:21 x
朝日ソロラマのムック「カメラレビュー」で一度特集がありましたね。それは完璧とはいえない内容。東欧カメラ、奥が深いです。
Commented by uragyoku at 2010-10-17 22:36 x
OptiflexとflexaretⅣはそっくりですね!Kamarad Ⅰは見た目に惚れました。よく、Rolleiが少年だとすれば、flexaretは少女な感じだと思います。Rolleiflexとは全く別物で、二眼の中でも独特な存在ですね!

ところで、flexaretⅢが欲しいんですが、なかなか日本ではいいものに出合えません;;
Commented by 塾長 at 2010-10-18 14:40 x
いゃあ~、凄いですねぇ~フレクサレットの一代叙事詩が書けそうなコレクションですね。上海狂人さんのようなカメラのコレクション方法が正統派なのだそうで、初期型(一号機型)から最終型までズラッと揃えるのが宜しいそうです。もちろん凄いコレクヌターになると元箱、取説はもちろんアクセサリーまで全部揃えて大満足ということらしいです。塾長めは一号機と最終機、中抜けで大満足しております。長く作られたカメラになると、全部揃えるのは至難の業ですよね。
Commented by 上海狂人 at 2010-10-18 17:33 x
>タラさん
そういう日本の情報は一切ないので、こちらの資料に頼るしかありません。同士がいるのかもわかりませんし。
中山さんというカメラマンのコラムが有名ですからね。
Commented by 上海狂人 at 2010-10-18 17:37 x
>uragyokuさん
OPTIFLEXはFlexaret2とほぼ同等だと思います。
レンズやシャッターの違いは多少あるかもしれません。
当初はMeyerのレンズを使っていたのが地理的にプラハはドレスデン、ゲルリッツあたりと同じカメラ文化圏だったことを伺わせます。
Ⅲを次見つけたら押さえておきましょうか?
ワタシのⅢはⅡのミラーを使ってます。Ⅱはビューレンズの距離がずれているので。
Commented by 上海狂人 at 2010-10-18 17:48 x
>塾長さま
フレクサレットはライカのようにドキュメントがしっかりしているわけではないので生産量の割には情報が少ないです。
さすがに初期のモデルはこちらでもなかなか見つかりません。
それに箱や説明書になると、それほど価値がないのでほとんどでてきません。またモデルでもレンズやシャッターが違う場合があるので余計にわからないところが多いです。
Commented by mimopowerOM-1 at 2010-10-18 20:01
すごく興味深いです。
まだ実物を持っていないし、しげしげと見たこともないので
細かい違いがすぐには理解できません。
それ故、見るのが楽しい!
Commented by 上海狂人 at 2010-10-19 16:14 x
>MIMOPOWER さん
同じモデルでも細かい違いがあり、持っていても良くわかりません。
おそらく東側の計画経済で生産計画量を達成するためスペックを満たしていれば細かい仕様の違いは問われなかったのでしょう。
カメラを通して歴史を見るのも一つの歴史観になります。ワタシはヨーロッパ史は専門外なので誰かそういう研究をしてほしいですね。
Commented by momili at 2010-10-21 06:00
Flexaret、こおkまで揃うと壮観です、コンプまであと一息
Meopta云々の話はそこここで見受けますが、こんな歴史があったとは
知りませんでした
深いですね、チェコカメラ
Commented by 塾長 at 2010-10-21 09:05 x
おっしゃる通りで、私は廉価版カメラのコレクションの方が難しいと思ってます。例えばフジペットですね、これって子供用のカメラでしたから、殆どが捨てられちゃったりしています。かく言う私も小学生時代に使っていたことはありましたが、今は残っていません。何でも札幌にこれ専門のコレクターさんがおられ、全種類をお持ちと聞いております。東ドイツカメラの全貌―一眼レフカメラの源... 著者リチャード・クーという本がありますが、これなんか参考になるかと思います。クーさん野村総研の方で、SCCのyajiさんは同じ会社なので知り合いと聞いております。
塾長め東欧圏のカメラって全く知識がありません。
Commented by 上海狂人 at 2010-10-21 16:42 x
>MOMILIさん
完全なCompliteは難しいですね。
ここに挙げたFlexaret以前のモデルはほとんど市場に現れません。
カメラについてはチェコという国で見るより、ドイツも含めたカメラ文化圏というのを考えないといけないですね。
Commented by 上海狂人 at 2010-10-21 16:45 x
>塾長さま
そうですね、廉価版は金出しても物がないです。
特に共産圏は計画経済のノルマを満たすことが最重要ですから個々のドキュメントやメインテナンスなんて考えてないですね。
リチャードさんの本は知人に譲っていただいておりますが、実家に送ってもらっておりまだ見ていません。
by shangkato2 | 2010-10-17 10:17 | FLEXARET | Comments(12)

上海狂人日記  カメラ編   Flexaretのプリントを見て驚愕。 それからカメラ沼に嵌る。 日々是増殖中 目標100台達成!!!