古機巡礼14 フレクサレットの原点 Kamarad M2

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 Flexaretは、このあたりのカメラ好きの人なら、それがMeoptaというチェコスロバキアの国営光学機器会社で作られた2眼レフというのは当然のように知られている。
 その原型になった会社がOptikotechnaという会社だというのは、それなりに知られているかもしれない。Meoptaという会社自体が第2次大戦後、社会主義経済になった後、いくつかの光学会社を統合して作られた会社で、その中心になったのがOptikotechnaだから、Flexaretも旧OptikotechnaのあったPrerovの工場で作られて行く。

 そのOptikotechnaの前にJan Bradacという会社があった。そこで最初に作られたのがKamaradという2眼レフであった。会社が設立された1936年、その年にKamaradも生まれた。
 その後1937年にKamarad M2が生まれる。ここで紹介するのも、そのKamarad M2である。
 なんと幸運なことに、このレアなカメラを2台入手することができた。

 1台目はプラハのカメラマーケットで入手する。よく出店している人で、郊外でペンションを営むライカマニアのオジサンのところでだ。このオジサンはバルナックライカ以外は興味ないということだが、なかなか面白く程度の良いカメラを出店している。RetinaやExaktaなどいくつかこのオジサンから入手している。
 
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 当初は正面の上部にある銘版がないからなんのカメラかわからなかったが、どう見てもチェコスロバキア製の、しかもFlexaretよりも古いものを感じたので、値切って入手した。
 帰宅して資料をみるとKamarad M2ということが判明した。

 銘版があるものをできたら入手したいと思ったが、この位のカメラになると、そう簡単には出てこない。とうにあきらめていた頃、ブルノの顧客を訪問し、帰りにブルノ市内のアンティークカメラを覗くと、まさにもっと状態の良いものを見つけた。

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 その佇まいはスマートで同時代のRolleiflexよりかなり洗練されている。正確なことは知らないがRolleiflex Standardの時代だと思う。フイルム送りも最初の1枚だけは赤窓で合わせるがその後はオートマット、時代の先端を歩んでいた。レンズはTrioplan,80mm,F2.9. この点でも当時のRolleiflexより上をいっていた。

 このカメラをだした翌年の1938年、Autoflexを出品。同年にようやくFlexetteを出品するも、経営状態の悪化で、生産はOptikotechnaに引き継がれ、その後のFlexaretと展開していく。

後年のFlexaretも良いカメラだが、このKamaradの思想のまま、発展していったら独自の高性能な2眼レフが展開していったかもしれないと思うと残念だ。

しかしOpemaのように短命で終わってしまった可能性もあるし、その後東欧の定番カメラに成長していったのだから、このカメラも恐竜の巨大化のように、その進化の一部と考えても良いのかもしれない。


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Commented at 2017-02-25 14:13 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
by shangkato2 | 2014-09-21 23:14 | 古機巡礼 | Comments(1)

上海狂人日記  カメラ編   Flexaretのプリントを見て驚愕。 それからカメラ沼に嵌る。 日々是増殖中 目標100台達成!!!


by shangkato2