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 Flexaretは、このあたりのカメラ好きの人なら、それがMeoptaというチェコスロバキアの国営光学機器会社で作られた2眼レフというのは当然のように知られている。
 その原型になった会社がOptikotechnaという会社だというのは、それなりに知られているかもしれない。Meoptaという会社自体が第2次大戦後、社会主義経済になった後、いくつかの光学会社を統合して作られた会社で、その中心になったのがOptikotechnaだから、Flexaretも旧OptikotechnaのあったPrerovの工場で作られて行く。

 そのOptikotechnaの前にJan Bradacという会社があった。そこで最初に作られたのがKamaradという2眼レフであった。会社が設立された1936年、その年にKamaradも生まれた。
 その後1937年にKamarad M2が生まれる。ここで紹介するのも、そのKamarad M2である。
 なんと幸運なことに、このレアなカメラを2台入手することができた。

 1台目はプラハのカメラマーケットで入手する。よく出店している人で、郊外でペンションを営むライカマニアのオジサンのところでだ。このオジサンはバルナックライカ以外は興味ないということだが、なかなか面白く程度の良いカメラを出店している。RetinaやExaktaなどいくつかこのオジサンから入手している。
 
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 当初は正面の上部にある銘版がないからなんのカメラかわからなかったが、どう見てもチェコスロバキア製の、しかもFlexaretよりも古いものを感じたので、値切って入手した。
 帰宅して資料をみるとKamarad M2ということが判明した。

 銘版があるものをできたら入手したいと思ったが、この位のカメラになると、そう簡単には出てこない。とうにあきらめていた頃、ブルノの顧客を訪問し、帰りにブルノ市内のアンティークカメラを覗くと、まさにもっと状態の良いものを見つけた。

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 その佇まいはスマートで同時代のRolleiflexよりかなり洗練されている。正確なことは知らないがRolleiflex Standardの時代だと思う。フイルム送りも最初の1枚だけは赤窓で合わせるがその後はオートマット、時代の先端を歩んでいた。レンズはTrioplan,80mm,F2.9. この点でも当時のRolleiflexより上をいっていた。

 このカメラをだした翌年の1938年、Autoflexを出品。同年にようやくFlexetteを出品するも、経営状態の悪化で、生産はOptikotechnaに引き継がれ、その後のFlexaretと展開していく。

後年のFlexaretも良いカメラだが、このKamaradの思想のまま、発展していったら独自の高性能な2眼レフが展開していったかもしれないと思うと残念だ。

しかしOpemaのように短命で終わってしまった可能性もあるし、その後東欧の定番カメラに成長していったのだから、このカメラも恐竜の巨大化のように、その進化の一部と考えても良いのかもしれない。


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by shangkato2 | 2014-09-21 23:14 | 古機巡礼 | Comments(1)

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Flexaretを買ったのは確か2007年の年末、マラーストラナにあるアンティークショップで見かけ、そのときは手持ちが無かったので翌週訪れたら既に売り切れていた。仕方ないのでいろいろ調べてみると、それはFlexaretという2眼レフのカメラ、なかでもFlexaret6というモデルが一番安定した作りで良いというので、FOTO SKODAに向かい、綺麗な1台を入手した。

真冬に持ち出して試し撮りをしたが、当時は現像に出すところもわからず、しばらくそのままにしておいた。春になり郊外に菜の花畑を見に行くのでデジカメとFlexaretを持ち出した。
いざ写真を撮ろうとデジカメを持ち出すとメモリーを入れるのを忘れていた。
仕方ないのでデジカメで露出を計り、Flexaretで撮ることにした。

当時は12枚のフイルムでさえ充分な枚数だった。
現像に出してあがりを見た時驚愕した。

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素人というのもあり、当然デジカメのほうが画質が良いものと思い込んでいたので、クリアで実在感のあるその写りに驚いた。これはデジカメの比ではない。いままで使ってきたカメラは何だったのかと。
それ以来フイルムカメラにハマることになる。

当初買ったモデルはファインダーレンズが80mm,F3.0というもの。
しばらくして綺麗なⅠ品を見つけたので良く比べてみると、そのモデルのレンズはテイクレンズと同じBelarを使っていた。

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その後、6型のブラックモデルを入手。買えるだけ買おうと、6型だけで6台くらい持っていた気がする。今は3台になったが今でも使うのは最初に買ったモデルだ。

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フレアもゴーストもでる、現代レンズと比べればたいしたレンズではないかもしれない。
とはいえ同年代のRolleiと比べて、写りだけ言えばそれほど悪いのものでもないし、むしろその圧迫感の無い柔らかい写りは独特の世界。

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例えばこんな写真が撮れてしまうと自分の腕とカメラを妄信してしまう。
たとえそれがその環境がなせる技だということがわかっていたとしても。

このところほとんど持ち出すことがなくなったFlexaretだが、手放せないでいるのはこうしたことが理由なのである。

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by shangkato2 | 2014-09-15 22:43 | 古機巡礼 | Comments(4)

逗子海岸

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8月末の日曜日。かみさんが湘南オープンウオーターに初参加し2.5km遠泳に挑戦するという。
現代日本では海岸でカメラを持ち歩くと変態扱いされるらしいが、こういう機会は撮影が正当化されるのでホイホイと付いて行った。

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とは言うものの、水着の女の子を撮る訳にもいかず、犬撮りになってしまう。
せいぜい下の写真くらいだろうか。

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フレクサレットを持って行こうかと思ったが、重いので結局止めてしまった。
たまにはゆっくりフイルムで撮りたいものだ。

そう、かみさんは見事に完泳。
来年も是非参加したいそうだ。


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by shangkato2 | 2014-09-09 23:46 | K-7 | Comments(2)

上海狂人日記  カメラ編   Flexaretのプリントを見て驚愕。 それからカメラ沼に嵌る。 日々是増殖中 目標100台達成!!!